上記製品評価で確認した不適事項(→こちら)に対し、対応策を検討してみた。
(以下の内容は、当方(当サイト管理者)が使用する時の当方に対する個人的マニュアルです。)
<1> ノイズが大きい件
方法)0.1uFのセラミックコンデンサを追加した。
結果)60kHz周期のノイズ(下図中央)が残り、詳細確認するとノイズ電圧は1.2V程度あり、
完全除去できなかった。
<2> 短絡解放後の過電圧出力の件
方法) 電解コンデンサ(3300uF×3pcs)を追加し、過電圧の吸収を狙ってみた。
(下図に追加回路/部品を記載)
結果)短絡時間が短い場合(電解コンのディスチャージ前?)であれば、過電圧の発生は無くなったが、
短絡時間が長い場合(電解コンが完全ディスチャージ?)した場合は、過電圧は発生した。
また、下記の回路を追加した状態で出力電圧を変更した場合、実際に電圧が反映するまでに
遅延が生じる。
<今後MS-305Dを使用する時の対応>
・ノイズに関しては、自作回路側でノイズ対策を実施。
→ 自作回路毎に内部の電源回路が異なるので、スイッチング電源のノイズが内部部品に
どの程度回り込んでいるか、その都度確認してみる。
0.1uFのセラコン追加だけも、大部分のノイズは視認できなくなったので、これは常時追加して使用する。
->コンデンサー定数を変更した時のノイズ低減検討を別途実施予定。
・短絡解放後の過電圧が生じる特性に対しては、
短絡箇所を確認後、以下の手順に従い、不具合(短絡)を解消する。
(1) 安定化電源から、プローブを抜く。
(2) 短絡箇所を開放(修正)する。
(3) 安定化電源に、再度プローブをつなぐ。
->上記手順を逆にすると、評価側の回路が破損する可能性がある。
<追加評価>
試験/評価回路をこの電源に接続した状態で、POWERボタンをONにした場合、
想定外の挙動が無いか確認した。
方法)
<1>電源の出力端子を開放した状態で、POWERボタンをON
<2>電源の出力端子に10Ωの抵抗を接続した状態で、POWERボタンをON
(10Ωの抵抗は、今後この装置を電源として接続される評価回路/部品を想定し、代用したもの)
- 以下は、上記<1><2>の結果が良くないので、更に追加確認した内容 -
<3>電源の出力端子に0.1uFのセラコンを接続した状態で、POWERボタンをON
<4>電源の出力端子に0.1uFのセラコンと10Ωの抵抗を接続した状態で、POWERボタンをON
結果)
<1>0vからの立ち上がり時に負電圧(-1.5V程度)が発生し、立ち上がり直後も
設定電圧+1.5V程度のノイズが発生
<2>正負電圧とも、<1>より1V ほどノイズは、低減した。
<3>正負電圧とも、ノイズの発生は抑えられた。
<4><3>と変わらない。
使用時の対応)
0.1uFのセラコンの妥当性とノイズ除去の確実性は無いので、評価回路/部品を接続する際は、
先に安定化電源をONにしておいてから、接続する事とする。(0.1uFは併用しておく)
コメント